特定の背景を有する患者に関する注意

1 合併症・既往歴等のある患者

1.1 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以前にある患者
心血管系障害の有無等を十分確認すること。
1.2 陰茎の構造上欠陥(屈曲、陰茎の線維化、Peyronie病等)のある患者
性行為が困難であり痛みを伴う可能性がある。
1.3 持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者
1.4 PDE5阻害薬又は他の勃起不全治療薬を投与中の患者
併用使用に関する安全性は確立していない。
1.5 出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者
ニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている。出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない。
1.6 多系統萎縮症(Shy-Drager症候群等)のある患者
本剤の血管拡張作用により、原疾患による低血圧を増悪させることがある。

2 腎機能障害患者

2.1 重度の腎障害(Ccr<30mL/min)のある患者
低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。血漿中濃度が増加することが認められている。

3 肝機能障害患者

3.1 重度の肝機能障害のある患者
投与しないこと。本剤は主として肝臓で代謝され、糞中に排泄されることから、肝硬変等の重度の肝機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血漿中濃度が増加する可能性がある。
3.2 肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害のある患者を除く)
低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。血漿中濃度が増加することが認められている。

4 高齢者
低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。高齢者では本剤のクリアランスが低下する。